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安い新築より高いリフォームがなぜ良いか? 旧耐震基準の家の構造

住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。

テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。

今回のお題は、「旧耐震基準の家の構造」についてです。

旧耐震基準というのは、1950年(昭和25年)から1981年(昭和56年)の段階で建てられた建物です。

結論から言いますと、この当時の建物は中途半端な基礎構造の時期なんですね。

そのために、今直すとなると非常に費用が掛かることがあります。

何かしら手を打たないとダメだったりする時期でもあります。

1950年に建築基準法ができて、その当時基礎はただの縦長のものだけでした。これでよかったんです。

壁の量もバランスがよければいいというようなレベルで、1階に12、2階に8などという非常にゆるい制約でした。

筋交についても、この当時からあることはあるんですけど、釘や金物で結束してあればいいという程度のレベルです。平金物などが使われていることが多いでしょうか。

壁の配置のバランスもこの旧耐震基準の時にできた決まりです。

梁方向や桁方向に、釣り合いをよく配置してくださいという程度で、数値化されていませんでした。

土台と柱の接合部は、カスガイというU字型の釘のようなもので留めてあれば大丈夫という時代でした。

ただ、旧耐震基準も何度かの地震を経て、いろいろと改良されていきました。

壁の量についても、少し厳しくなったりしていきました。

更に1970年の段階になると、基礎はコンクリート造で、下の方に横にコンクリートのベースが設けなければいけなくなりました。

この段階で基礎はコンクリート造という規定になりました。

しかし、コンクリート造というだけで、鉄筋が入っていない家というのが結構あったりしましたので、それをきちんと調べるというのが、この旧耐震基準のポイントになってきます。

やはり一番大事なのはこの基礎の部分です。

ですので、今の建物がどんな風になっているかをしっかりと検査することが大事なことかなと思います。

今回のお題は、「旧耐震基準の家の構造」についてでした。

YouTubeで動画をアップしていますので、興味がありましたらチャンネル登録をお願いします。

以上、住まいづくりの達人、大沼でした。

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