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安い新築より高いリフォームがなぜ良いか? 内部結露

住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。

テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。

今回のお題は、「内部結露」についてです。

内部結露、壁内結露とも言いますが、これについてお話します。

結論から言いますと、国で必要とされている以上の断熱性能の確保と通気対策が非常に大事です。

私の地元新潟は、断熱基準でいうと5地域になります。

だからといって5地域の仕様で断熱しても寒いものは寒いです。

ですので、もっと断熱のグレードを上げてやらないと、実際は内部結露で家が腐ってしまうということがあります。

生活のスタイルを考えながら、断熱性能を良いものにするということが大事です。

この写真で見ると分かるように、外壁を剥がすと中が腐っていたり、カビが生えているというケースが非常に多く見られます。

これは、雨漏りや、小屋裏の通気が悪くて結露が起きていることが原因だったりします。

また、壁の中の通気不足による内部結露もあります。

つまり、湿気が壁の中から逃げないで、断熱材が綿状のものだったりすると、それが水を吸ってしまって、写真のように柱などの木が腐ってしまうケースがあるのです。

当然カビも生えてきます。

カビが生えれば、当然健康対策にも良くありません。

ですので、これらの原因にしっかりと対処することが大事です。

外壁を治すタイミングは、これらのことも一緒に治すことができるタイミングでもあります。

これは、リフォームの際も非常に重要な内容になります。

対処としては、今の外壁材を剥がして、木が腐っていないかどうかをしっかりと確認することが大事です。

腐っていれば、当然治さなくてはなりません。

そして、結露が起きにくいような高性能な断熱材に変えてから、新しく外壁材を貼りなおすということです。

家は10年や20年で悪くなるものではありません。

しかし、やり方が悪いと何年もしないうちに写真のような症状が起きてしまいます。

それは、住み方の問題もありますが、建てたときの家の性能のレベルにも問題があります。

ですので、そうならないように、思っている以上に断熱性能のレベルを上げておくと、エアコン1台で家中が暖められるような家づくりができます。

この内部結露というものを考えながら、家づくりの見えないところをしっかりとしていただきたいと思います。

今回のお題は、「内部結露」についてでした。

YouTubeで動画をアップしていますので、興味がありましたらチャンネル登録をお願いします。

以上、住まいづくりの達人、大沼でした。

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