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ちまたで話題の住宅用語 Vol.3

太陽光発電を含む電力を、すべてタブレットなどで管理をしやすくする「HEMS」(ホーム・エネルギー・マネージメント・システム)という機械の装置があります。

これも「ZEH住宅」や「Iot住宅」のように、太陽光発電の量を確認して管理するというような分かりやすいものになってはいますが、なかなかそこまでするところが少ないのが現状です。

ただ、この「HEMS」の良い所は、今まで電気の使用量を調べるために、人が電気メーターを確認して請求書を出すということをしていたのが、Wi-Fiで「HEMS」をつかって、このお宅はどれくらい電気を使ったのかということが、全部送信されるようになっているんですね。人が動かなくても本部で全て管理ができるということです。

ちなみに、電気のメーターは2030年までに、全てHEMS仕様の電気メーターに変えるという流れになっています。

そういう使い方をする分には非常にいいんじゃないかなと思います。

先程お話した、「Iot住宅」を推奨してすすめていくのであれば、その中の装置として「HEMS」というものを使いながら、エアコンにしても、電気料金にしても、家全体の管理をしていくというのも分かりやすくて良いものなのかなと思います。

ただし、それには家を建てる時に費用が掛かってくるので、それもどこまでやってどのくらい費用がかかるのかというのを見ていかないと、割に合う合わないかということがありますので、そういうことも考えながらすすめていけば、こういう装置を考えてもいいと思います。

この「ZEH住宅」「Iot住宅」「HEMS」にしてもそうなんですけど、工務店さんに行ってもなかなか分からないということがあります。工務店さんが勉強をしていなくて、どういうものなのか分からずに、ただ単にカタログで勧めるだけになると、こういうものは実際に使ってみて良いか悪いかを判断していかないと、カタログだけでは分からないものになりますので、そういう「Iot住宅」とか「HEMS」であれば、実際に電力会社に行って、実物を見てみるほうが分かりやすいんじゃないかと思います。言葉で聞くだけだとなかなかイメージがつかないというのが、正直なところかと思います。

私は、太陽光パネルとか地域の日射量や、寒冷地の関係図なども一緒に説明したりするんですけれども、やはりこういう自然のものを使うというのは、地域性が必ずありますので、どこでも良いわけではありません。

私は、家を建てるときは地域性を非常に重視します。そこに合っているもの、その地域で当たり前なものを、その地域の工務店さんが一番よく分かっているわけですから、よく話をして、家を建てるというのがいいと思います。

例えば北海道で、住宅メーカーさんが家を建てたりすると、当たり前のように雨樋を付けます。地域の工務店さんが笑ってましたけれども、北海道は昔から雨樋を付けない地域だったりします。

北陸方面や新潟で家を建てたりすると、積雪の影響があるため雨戸を付けなかったりします。

九州地方ですと、家を建てるときには平屋建てで、屋根の勾配がゆるい家づくりをすることが多いです。なぜかというと台風の影響があるわけですから、なるべく平屋にするような家づくりを推奨していたりします。

それが、住宅メーカーさんが全国同じ建物でいくというのは、土台無理な話だと思います。ですので、その家がどうということだけではなくて、地域性を考えて、いらないものも出てくるわけですし、逆に必要なものも出てきますので、家を建てるときには、そういうものをしっかりと打合せをしていくということが大事になってくるのではと思います。

次回以降も、まだまだ住まいづくりのポイントについて詳しくお話して行きます。

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