安い新築より高いリフォームがなぜ良いか? 2000年耐震基準の家の耐震補強
住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は、「2000年耐震基準の家の耐震補強」についてです。
結論から言いますと、平成12年以降に建てられた建物に関しては、基礎補強はまず必要ないと思って問題はないと思います。
耐震基準は年々グレードが上がってきて、一番新しいものがこの2000年耐震基準です。
ただ、間取りを変えたりすると壁の量が足りなくなる場合がありますので、耐震補強評価1.0以上の構造設計にする必要があります。
平屋建て、2階建て、3階建てに分けて説明します。
まず平屋建ての場合、基本的に基礎補強は必要ないと思います。
2000年耐震基準で建てられた建物の基礎にはちゃんと鉄筋が入っていますし、地盤改良もされています。
また、防湿コンクリートも敷かれているので、基礎補強は必要ありません。
2階建ての場合も基本的にはいらないんですけれども、1階部分の間取りを変えると、2階を支えるだけの力が足りなくなってくる恐れがありますので、間取りの変更によっては、構造体に制震ダンパーを設けて揺れを軽減させることも検討した方がいいと思います。
3階建ての建物に関しては、1階部分の間仕切り壁の撤去は難しいと思います。
なぜかというと、2階3階を支えている1階に一番力がかかるわけですから、1階は頑丈にする必要があります。
当然構造計算をしてということですが、なかなかうまくいかないんじゃないかと思います。
どうしても1階をオープンな間取りにしたいという場合は、建替えも考えた方がいいでしょう。
やはり完成後の住まいの満足度を考えて、良い家づくりをしていただきたいと思うからです。
今回のお題は、「2000年耐震基準の家の耐震補強」についてでした。
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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。
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