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新潟から空家を考える  空家にしない為の生前整理

今回は、空き家を防ぐための生前整理についてです。

まず、「住む・売る・貸す」の10年後をシミュレーションしましょう。

空き家にならないためには、生前整理をしていくのが理想です。生前整理をしていないと、物の片づけに手間を取り、そのまま空き家になる期間が長くなると考えられるからです。

親が健在であれば、物につまづく危険も減り、薬や介護を安全・安心して受けることができれば、寿命も延びます。「老々介護」ならぬ「老々片づけ」を防ぐこともできます。

仮に認知症になれば、たとえ親が生きていたとしても、どのように家を残したいかなどの希望を聞くこともできません。家の売買に後見人制度を利用しなければならなくなり、膨大な手続きや時間が掛かります。

将来、売る・住む・貸す、どの選択肢をとったとしても、とりあえず片づけだけは進めておくことが大事です。

片づけは、余計な出費を減らすことが出来ます。また、親の健康寿命も延ばし、なによりも精神的に家族に安心をもたらします。

では、実際にどうやって片づけたらいいのでしょうか。そのために大事なことは、次の5つです。

1.「優先して片づける物、場所の確定」

2.「人手、道具、費用の確保」

3.「ゴミ収集日の確認と捨てる担当者を決める」

4.「一時保管箱の置き場所の確保」

5.「子ども部屋の片づけ」

2.の「費用」については、レシートを保管するか、写真を撮っておくと良いでしょう。不用品回収業者を頼んだ場合の費用、帰省にかかる交通費からゴミ袋などの消耗品まで残しておきましょう。いいかげんにしておくと、親族の間でもめることになります。

ゴミの収集日の確認と、日程管理は、とくに分別が細かい地域の方は、子世代のフォローが必要です。

4.の「一時保管箱」は、かなり重要です。親世代は物を捨てることに罪悪感を抱き、すべての物を取っておく世代です。だからといって余計な物が散らかっていることで転倒したり、大事なもののある場所がわからなくなるようであれば本末転倒です。そこで、「捨てる」と分ける時に、3秒以上迷ったら「一時保管箱」に入れておきましょう。これなら捨てないという安心感から、「もったいない世代」の親でも片づけが早く進みます。親世代には、「収めて移動させる」と説明し、子世代が段ボール箱やゴミ袋に入れて、安全で、目に付きにくい場所に移動させましょう。

5.の「子ども部屋の片づけ」というのは、子世代が大人になり出て行った部屋に、荷物が置かれているケースが多いからです。

次回は、迷わないで片づけられる、片づけの順番についてです。

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