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新潟から空家を考える  仏壇の引き取り

今回は、お仏壇の廃棄処分・引き取りの依頼先についてです。

1.菩提寺

閉眼供養と併せて、お仏壇の引き取りについても相談してみましょう。菩提寺に引き取ってもらえれば、住職のこともよく知っているので安心して依頼できるでしょう。引き取り先を探さなくても済みます。

引き取ってもらった後のお仏壇は焚き上げ処分するところが多いです。菩提寺以外のお寺に関しては、お仏壇の引き取りをしてくれるところもありますが、檀家以外は断っているところもあります。

また、引き取ってもらう場合には、お布施という名目の費用が掛かります。お布施は、引き取ってもらったり焚き上げ処分をしてもらったりすることに対する料金ではなく、金額もはっきり決まっていません。依頼する側が任意に決めることになります。お仏壇の大きさなどにもよりますが、目安としては5万円前後ではないでしょうか。ただ、お寺との関係などにもよりますので、迷ったときは相談してみることをお勧めします。また、お仏壇をお寺まで運ぶ費用は別途必要になります。

2.仏壇仏具店

お仏壇を販売している店舗では、古くなったお仏壇の引き取りも実施しています。リフォームやリノベーションで家具調のお仏壇に買い替えるケースも増えているようです。ただし、料金が掛かります。お寺に収めるお布施とは異なり、処分費用としての料金であるため、決められた金額で、1万円から3万円くらいのところが多いようです。

菩提寺が遠い場合や、費用を節約したいものの、ある程度きちんとした方法で処分したい場合に仏壇仏具店に相談するのもいいでしょう。仏壇仏具店で引き取ってもらったお仏壇は、合同供養として焚き上げを行うのが一般的です。

3.お仏壇の引越しや処分の専門業者

お仏壇の処分を専門に行っている業者もあります。引越し業者や不用品引き取り業者でもお仏壇を引き取りの対象にしているケースは意外とあるようです。お仏壇処分の専門業者なら、古くなったお仏壇を宅配便で送って処分してもらえます。宅配業者のスタッフが運び込んでくれるので、手間はあまりかかりません。仏具などを取り外しておくだけで済みます。

引越し業者や不用品引き取り業者の場合には、供養までは行っていないことも多いため、依頼前に閉眼供養をしておきましょう。

お仏壇処分の専門業者に依頼する場合でも、閉眼供養について念のため確認しておくとよいでしょう。

4.自治体

お仏壇は自治体でゴミとして処分することも可能です。ほかの処分方法と比べると費用面では格段に安く済みます。ゴミの分類は自治体によって異なります。タンスや食器棚のような大型の家具と同じような粗大ごみの扱いにしている自治体が多いです。粗大ごみの場合には、数千円で処分できる場合もあります。ちなみに新潟市では、粗大ごみセンターに持ち込んだ場合、10㎏ごとに60円で処分できます。また、パーツごとに細かく分解した上で処分すれば、通常の燃えるゴミとして捨てることもできます。その場合の費用は通常の燃えるゴミと同じ程度しかかかりません。

しかし、お仏壇やご先祖に対して何かしら思い入れがある人は、なかなかできない処分方法です。近所の人の目に付くこともあるので、あまりおすすめできる方法ではありません。

この場合でも、閉眼供養は必ずおこなっておきましょう。

次回は、お仏壇処分の流れとお仏壇処理を依頼するときの注意点についてです。

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