新潟から空家を考える 仏壇の供養
今回は、お仏壇を処分する前の段階で、供養としてやっておくべきことについてです。
1.閉眼供養・魂抜き・お根性抜き・霊抜きの意味
閉眼供養というのは、お仏壇からご先祖の魂を抜くことで、魂抜きやお根性抜き、御霊(みたま)抜きと呼ばれることもあります。お仏壇は新しく購入したときに、開眼供養を行い、ご先祖の魂を宿らせています。お仏壇が通常の家具と違うのは、ご先祖の魂が宿っているためです。魂が宿った状態で処分するのは、気が引ける人もいるかもしれません。魂が宿った状態のお仏壇を処分すれば、ご先祖の魂も一緒に処分することになってしまいます。そのため、お仏壇を処分する際には、必ず閉眼供養をしておきましょう。閉眼供養を済ませて、ご先祖の魂が抜ければ、お仏壇は通常の家具と変わりません。リフォームやリノベーションの際、お部屋のイメージに合わせて、木調の仏壇に買い替えるという場合もあるかと思いますが、同じような供養が必要です。
2.お仏壇供養の依頼先
お仏壇の閉眼供養では僧侶が読経を行ないます。そのため、菩提寺に依頼するのが確実な方法です。菩提寺というのは自分の家のお墓を置いているお寺のことを指します。菩提寺が遠い場合や、新潟のようにお寺以外の場所にいくつかお墓があるというような場合等にも、同じ宗派のお寺なら問題ないでしょう。お付き合いのあるお寺がない場合には、仏壇仏具店に相談してみるのもひとつの方法です。閉眼供養は儀式の一種であるため、行うときにはあまり派手な服装は避けましょう。葬式や法事のときのように喪服を着る必要はありませんが、なるべく地味で黒っぽい服を着るのが望ましいです。
次回は、お仏壇の廃棄処分や引き取りの依頼先についてです。
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